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O&M契約とは?太陽光発電でよく聞くサービスをわかりやすく解説

2019.10.3

太陽光発電システムは設備である以上、経年劣化や障害が考えられます。屋外という環境からも、トラブルの可能性は否定できません。
長期的、かつ安定的に太陽光発電システムを稼働させるためには、適切なメンテナンスを行う必要があります。

こちらでは、太陽光発電システムのメンテナンスを外部委託する「O&M契約」についてお話しします。

O&M契約とは?意味とサービス内容

「O&M契約」とは、太陽光発電システムの「Operation(運用)」と「Maintenance(保守)」を外部委託できるサービスです。

O&Mの第一の目的は、電気保安(安全)です。これは、電気事業法に定められており、 太陽光発電システムを安定して長期稼働させるためには、適切な運用と定期的な保守が求められます。

電気事業法第39条では、「事業用電気工作物を設置する者は、事業用電気工作物を経済産業省令で定める技術基準に適合するように維持しなければならない」とされています。
また、同法第56条において、「経済産業大臣は、一般用電気工作物が経済産業省令で定める技術基準に適合していないと認めるときは、その所有者又は占有者に対し、その技術基準に適合するように一般用電気工作物を修理し、改造し若しくは移転し、若しくはその使用を一時停止すべきことを命じ、又はその使用を制限することができる。」と定められています。

O&M契約は、上記法律に則った業務を専門業者に依頼することで、ストレスなく太陽光発電システムを稼働できるサービスとして利用されています。

とりわけ規模が大きい産業用メガソーラーでは、自社で運用・保守を行うと大きな負担となるケースがあります。大規模な太陽光発電システムを保有している場合は、専門業者とO&M契約を結び、外部委託するのが一般的です。

メガソーラーについては、「メガソーラーとは?ビジネスで注目されるメガソーラーのメリットや注意点、導入事例もご紹介」で詳しく解説しています。

O&Mのサービス内容①オペレーション(運転管理)業務

O&Mのオペレーション業務では、売電量の最大化を目指した取り組みが実施されます。代表的な業務は「発電量監視」「障害時復旧対応」の2種です。
それぞれの内容について簡単にご紹介します。

O&Mオペレーション業務

発電量監視

稼働中の太陽光発電システムによって発電されている発電量を常時監視します。

監視方法は業者によって異なりますが、専用の監視システムを利用する方法が一般的です。システムそのものの故障に備え、有人の監視体制を整えている業者もあります。

発電量は常時データとして蓄積されるほか、業者によってはレポートとして報告するサービスも実施されています。また、監視によってわかる発電量低下時、異常時のアラートも、オペレーション業務の範囲内です。

障害時復旧対応

太陽光発電システムに異常が確認された場合、専門業者による復旧対応が行われます。こちらの復旧対応作業も、O&Mのオペレーション業務に含まれます。

パワーコンディショナーなど機器の故障のほか、落雷や積雪など気象による障害にも対応可能です。障害には速やかな対応が求められるため、発電システムの近くの業者に依頼するのが安心だと考えられています。

O&Mのサービス内容②メンテナンス(保守点検管理)業務

O&Mのメンテナンス業務は大きく「定期点検」「サイト管理」に分けられます。これらは、故障や不具合を未然に防ぐために行われる業務です。
それぞれの内容について簡単にご紹介します。

定期点検

屋外で常時稼働している太陽光発電システムには、腐食や損傷、摩耗が起こり得ます。それらを早期発見するためには、定期的な点検が必要です。

実際の点検作業は、「太陽光発電システム保守点検ガイドライン(JM16Z001)」に沿って実施されます。

サイト管理

サイト管理は、太陽光発電システムを設置している用地・敷地全体に対して実施される管理業務です

雑草による影や太陽光パネルの汚れは、発電効率の低下を招きます。常時、除草や太陽光パネルの清掃を行い、発電効率を維持することが大切です。

O&M契約のメリット

ご説明した通り、O&Mの業務は多岐に渡ります。では、O&M業者と契約するメリットはあるのでしょうか?

2017年4月から施行されている改正FIT法により、太陽光発電のメンテナンスが義務化されました。改正前は産業用太陽光発電システムだけが対象とされていましたが、現在では家庭用の太陽光発電システムでもメンテナンスの義務があります。

O&M契約を結べば、改正FIT法で定められたメンテナンスの義務を簡単に果たすことができます。専門的な技術を持った業者が対応するため、作業の不備もなく安心です。また、故障や発電効率低下を防止できるため、売電収入の安定化にもつながります。

O&Mのメリット

O&Mの費用は?相場はいくら?

O&M契約の相場は契約を結ぶ専門業者によって異なります。
家庭用太陽光発電システムでは1kWあたり年間約4000円、産業であれば1kWあたり約5000円が一般的な相場です。

なお、改正FIT法では「専門業者によるメンテナンス」が義務付けられているため、自力によるメンテナンスで費用を削減することは、原則としてできません。

専門業者に依頼しなかった場合、FIT法の認定取り消しにより売電収入を得られなくなる可能性があります。太陽光発電システムは複雑かつデリケートなため、メンテナンスの不備をなくすためにもO&M専門業者に依頼するほうが安心です。

なお、依頼する業者によってO&Mの費用は異なりますが、単純な安さだけで選ぶことはおすすめできません。

O&M契約のサービス内容は発電効率・売電収入に影響してくる要素です。長期的に見れば、費用だけではなくサービス内容に注目して業者を選ぶことが、お得な太陽光発電システム運用につながるでしょう。


産業用・家庭用を問わず、安定した太陽光発電システムの運用には適切なメンテナンスが求められます。O&M契約はFIT法の認定条件をクリアするために、また発電効率を少しでも長く維持するために重要なサービスです。

一方で、改正FIT法ではO&M契約のガイドラインが定められておらず、サービス内容や利用価格は業者によって異なります。太陽光発電システムを末永く、効率よく使っていくためにも、O&M業者も慎重に選びましょう。

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