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環境にやさしい住宅「エコハウス」とは?基礎知識や事例を紹介

2020.6.5

環境へのやさしさと住みやすさを両立した住宅として、エコハウスが注目されています。エコハウスは気候条件や自然エネルギーを活用するため、電気使用量の節約や、季節に合わせた快適な暮らしが可能です。

この記事では、エコハウスの理解に役立つ3つのテーマや、実際の建築事例を紹介します。エコハウスの家づくりに興味がある方はぜひ参考にしてください。

エコハウスとは何?必要なもの?

エコハウスとはエコロジーハウスの略称で、環境にやさしい住宅のことです。エコハウスは、住宅が建てられる地域の気候や風土、敷地の条件、住む人の暮らし方に合わせて、自然エネルギーを最大限に活用した生活を実現します。

また、地域で手に入る建築材料を使うことで、できるだけ環境に負荷がかからない方法で建てられることも、エコハウスの特徴です。

現在エコハウスの普及が求められている背景には、地球温暖化に関する目標があります。地球温暖化を防止するため、世界全体におけるCO2排出量の中長期的な削減が必要です。

CO2排出量削減の具体的な計画として、平成20年7月29日に「低炭素社会づくり行動計画」が閣議決定されました。この計画では、2050年までに60%~80%のCO2排出量削減という目標が掲げられています。

しかし、日本の家庭から排出されるCO2の量は、1990年度から2007年度にかけて4割増加しているため、CO2排出量の削減が急務です。そこで、環境に与える負荷が少なく、快適に暮らせるエコハウスの全国的な普及が求められるようになりました。

CO2

なお、環境にやさしい住宅として、エコハウスのほかに「ZEH(ゼッチ)」という住宅もあります。ZEHの詳しい内容は、「ZEH(ゼッチ)ってなに?補助金をもらう条件や住宅への導入事例を解説」の記事をご覧ください。

知っておきたい「エコハウスのテーマ」とは?

国内の住宅におけるエコハウスの普及に取り組むため、環境省はエコハウスモデル事業を行っています。エコハウスモデル事業で基本的な考えとして定められているテーマは次の3つです。

  • 環境基本性能の確保
  • 自然・再生可能エネルギーの活用
  • エコライフスタイルと住まい方

また、上記の3つ以外に、地域らしさのある家づくりもプラスアルファのテーマとなっています。各テーマの詳しい内容は下記の通りです。

エコハウスのテーマ①環境基本性能の確保

環境基本性能とは、住宅に求められる基本的な性能を表します。具体的には、断熱や気密、日射遮断、日射導入、蓄熱、通風、換気、自然素材の8つが環境基本性能のポイントです。

日本では夏と冬で日射や気温といった環境条件が異なります。そのため、一年を通して快適に暮らせる環境基本性能が確保されていることが、エコハウスのテーマです。

たとえば、蓄熱の性能が高いエコハウスなら、住まいで出来た熱エネルギーを蓄え、暖房や給湯に活用できます。

こうした点について、建築物の設計者や施工者、住民が理解することが大切です。環境基本性能が確保されれば、快適さが高まるだけでなく、より少ないエネルギーで生活することができます。

エコハウスのテーマ②自然・再生可能エネルギーの活用

エコハウスモデル事業の2つ目のテーマは、自然・再生可能エネルギーの活用です。自然エネルギーには、太陽光や太陽熱、風、大地の熱、水、植物などが含まれます。

たとえば、昼間はできるだけ太陽の光を取り入れるように住宅を設計すれば、照明器具の使用時間が減り、省エネが可能です。また、風通しの良い住宅なら、外気を取り入れて室内を涼しくできます。

再生可能エネルギーは、繰り返し使えて枯渇しない方法で発電されたエネルギーのことです。太陽光発電や風力発電、水力発電、バイオマス発電などによるエネルギーが含まれます。

環境基本性能を確保した上で、再生可能エネルギーを最大限に利用すれば、化石燃料に頼らず環境にやさしい暮らしが可能です。

再生可能エネルギーについては「再生可能エネルギーとは何かを簡単に解説!日本と世界の導入状況も」で詳しく解説しています。

エコハウスのテーマ③エコライフスタイルと住まい方

エコハウスモデル事業の3つ目のテーマとして、エコライフスタイルと住まい方があります。

日本の人口は減少傾向ですが、世帯数が増えたことから家庭のエネルギー消費量は全体として増えていることが課題です。そのため、集まって住む、農地付き住宅に住むといったエコなライフスタイルの重要性が高まっています。

また、居住している地域や時代に合った、エネルギー効率の高い住み方が重要です。日よけのために草木を植える、自然素材でできた環境負荷の低い日用品を使うなど、身近なことから意識的に行動する必要があります。

住宅の性能や発電の方法だけでなく、住まい手のライフスタイルもエコハウスの大切なテーマです。

エコハウスのテーマ

エコハウスのテーマ④地域らしさ

エコハウスにおけるプラスアルファのテーマとして、地域らしさのある家づくりがあります。住宅は省エネや住みやすさなどの機能面だけでなく、地域の気候や風土、文化に根差した地域らしさも大事です。

地域らしさは、地域の気候や風土、文化などによって長年にわたって培われてきた地域資源といえます。住宅を建てる周辺の環境や、建築に使用する材料、工法、デザインなど、地域の特色を活かすことも、エコハウスのテーマです。

たとえば、群馬県太田市のエコハウスでは、地域らしさとして通り抜けの土間を活用した設計が見られます。また、主要な木材に群馬県産のヒノキやスギを使用していることや、敷地の高低差を利用した半地下空間に蓄熱や調湿の機能を持たせていることも、地域らしさを活かしたポイントです。

エコハウスの建築事例を紹介

ここでは、実際に建てられたエコハウスの建築事例を3つ紹介します。

エコハウスやまなしの事例

エコハウスやまなしは、山梨県山梨市に建てられたエコハウスです。平成21年12月3日から平成22年3月25日まで、およそ4か月の工期で建てられました。

家づくりのポイント・特徴として、長い日照時間を活用するために太陽光や太陽熱を取り入れた住宅設計があげられます。

また、地域の伝統的な工法である越屋根を採用したことも、エコハウスやまなしの特徴です。越屋根とは大屋根の上に小さな屋根をつける工法で、室内の空気が流れやすくなる効果が得られます。

エコハウスやまなしは2階建て、延べ床面積は160.94平方メートル(48.58坪)です。

水俣エコハウスの事例

水俣エコハウスは、熊本県水俣市に建てられたエコハウスです。平成21年12月から平成22年3月まで、およそ4か月の工期で建てられました。

家づくりのポイント・特徴として、手作りの木組みや土壁などの伝統的な工法があげられます。金物をできるだけ使用しない工法のため、地震の揺れに対する柔軟性が高く、長年に渡って痛みにくいことが特徴です。

また、高温多湿な環境に合わせて、床下を解放することで腐食やシロアリによる被害を防ぐ工法が採用されました。

建材には地元の土や木などの自然素材を利用しています。ふすまの和紙には、地元産のイグサが使われました。

水俣エコハウスは2階建て、延べ床面積は130.61平方メートル(39.51坪)です。

エコハウスの事例

いしかわエコハウスの事例

いしかわエコハウスは、石川県金沢市に建てられたエコハウスです。平成21年12月から平成22年3月末まで、およそ4か月の工期で建てられました。

家づくりのポイント・特徴として、伝統的な民家に見られる深いひさしがあげられます。また、この地域特有の風向きをふまえて、窓の位置や建物の位置を工夫しました。

建物の南側に広葉樹を植栽したことも、いしかわエコハウスのポイントです。広葉樹は夏に葉をつけ、冬には葉が落ちるため、夏の暑い日差しだけを避けることができます。

いしかわエコハウスは2階建て、延べ床面積は307.61平方メートル(93.05坪)です。


この記事では、エコハウスの基礎知識や環境省が定める3つのテーマ、エコハウスの建築事例を紹介しました。環境問題を解決するためには、環境負荷が少ないエコハウスの普及が重要です。

また、エコハウスは地域の気候風土を活かしているため、エネルギー使用量を節約しながら快適に暮らすことができます。これから家づくりをされる方は、ぜひエコハウスを検討してみてはいかがでしょうか。

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