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太陽光パネルを廃棄する方法とは?費用や環境問題への影響も解説

2020.8.12

太陽光パネルは「産業廃棄物」として捨てることが必要

太陽光発電設備のうち、架台やパワーコンディショナーなどは粗大ごみの扱いとなりますが、太陽光パネルは産業廃棄物として処分しなければなりません。

太陽光パネルには、歴史的に日本の四大公害の原因にもなった鉛やカドミウムをはじめ、セレンなどの有害物質が含まれているため、適切に処分しなければ環境への悪影響が大きいのです。

太陽光パネルは屋外にあるため風雨にさらされ、経年劣化は避けられません。一般に、太陽光パネルの寿命はメーカー発表で20年~30年とされています。

また、パネルの寿命までは、まだ年数があったとしても、より発電効率の高い太陽光パネルに入れ替えることもあるかもしれません。

寿命や入れ替えにともなって廃棄が必要となるのはもちろんですが、ほかにも天災等による破損、屋上に設置していた場合は、建物のリフォームや解体などで、太陽光パネルを廃棄する必要が出てくる場合もあります。

パネルのリサイクル

いずれにしても、太陽光パネルを廃棄するタイミングは必ずやってきます。

産業廃棄物としての処分になるため、あらかじめ処分費用や廃棄における注意点なども考慮しておくのがよいでしょう。

太陽光パネルのメンテナンス方法や費用、パネルの寿命などをさらにくわしく知りたい方は、「太陽光パネルのメンテナンス費用と方法は?義務化されている?」および「太陽光パネルの寿命は何年?パネルやPCSのメンテナンス方法を解説」をご覧ください。

太陽光パネルの廃棄にかかる費用

太陽光パネルの廃棄にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。

太陽光パネルの廃棄には、一般に、撤去と運搬、処分費という費用がかかります。

また、住宅の屋根に設置されている場合など、撤去に足場を組む必要があれば足場代もかかる上、屋根を修復する費用も必要です。

撤去・運搬・処分の費用でいうと、住宅用でおよそ15万円。場合によって、かかってくる足場代や修復費は状況により変わりますが、それらも合わせると20万円程度が必要となるでしょう。

廃棄費用は一般に資本費の5%とされており、そのためFIT法でも資本費の5%を廃棄等の費用として計上し、これを事業者が積み立てることが決められています。

10kW未満の住宅用太陽光発電に関して、積み立ては努力義務ですが、10kW以上の発電能力をもつ事業用太陽光発電設備に関しては、2018年4月より廃棄費用の積み立てが義務化され、同年7月から積立計画と進捗状況の報告も義務化されました。

ただし、積み立ての水準や時期は事業者にゆだねられており、廃棄費用が適切に積み立てられていない場合も多いようです。

FIT法については、「固定価格買取制度(改正FIT法)とは?太陽光発電の売電についてわかりやすく解説」にくわしい説明がありますのでご覧ください。

適切に積み立てが行われないと廃棄費用が捻出できず、不法投棄等の問題も出てきます。

廃棄費用

しかし、現行の制度では廃棄費用を確実に確保できない懸念があります。

このため、10kW以上の発電能力をもつ太陽光発電設備に対して、2022年7月までに、売電収入から廃棄費用を源泉徴収して積み立てる外部積立に移行することもすでに決定しました。

ただし、一定の条件を満たした場合には内部積立も認められています。

太陽光パネルを廃棄する際の注意点を解説!リサイクルはできるの?

太陽光パネルは産業廃棄物であり、廃棄には一般の粗大ごみと異なる部分があるので注意が必要です。

また、廃棄のほかにもリユースやリサイクルにまわす、という方法もあります。

ここでは、太陽光パネルを廃棄する際の注意点や、リユースやリサイクルの取り組みを紹介します。

太陽光パネルの廃棄は専門業者に依頼すべき

太陽光パネルには有害物質が含まれているほか、浸水したり破損したりした太陽光パネルは感電の恐れもあります。適正処理のために撤去や廃棄は専門業者に依頼するのがおすすめです。

前述の通り、太陽光パネルには環境負荷の非常に大きい有害物質である鉛、カドミウム、セレンなどが含まれています。

これら有害物質の含有は太陽光パネルの種類によっても異なるため、取り扱いには専門の知識・技術が必要です。

適切な処理がされなければ、有害物質の流出によって周囲が汚染される危険性があり、現実に起こり得る問題です。

太陽光発電はクリーンなエネルギーである一方、正しく取り扱わなければ著しい環境問題を引き起こす可能性もあるのです。

ただし、廃棄はできないにしても、どうしても発電事業者の手でパネルを移動させなければならない場合もあるかもしれません。

その際には厚手のゴム長靴・ゴム手袋、絶縁処理された工具を使用し、細心の注意を払って取り扱う必要があります。

天災などで破損した場合以外は、寿命や故障なら施工会社または販売会社、家のリフォームや建て替えなら解体業者に撤去、廃棄を依頼できます。

では、破損した場合はどこに頼めばよいのでしょうか。

これについては、一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)が、「JPEA、破損した太陽光パネルを適正処分できる企業一覧を公表」で破損した太陽光パネルを適正に処分できる企業の一覧を発表しています。

こちらはあくまで目安ですが、参考にしてみてください。

リサイクル

太陽光パネルのリユースとリサイクル

太陽光パネルの廃棄に関してみてきましたが、使用上問題のない太陽光パネルのリユースや、回収した太陽光パネルのリサイクルに向けた取り組みも行われています。

リユースやリサイクルを行うことで、廃棄による処分場の圧迫の軽減や、有用資源の回収などのメリットが期待されています。

2018年には、環境省がリユースやリサイクルに関するガイドラインの見直しも行い、これから本格化していく部分といえるでしょう。

現在のところ、リユースに関しては、より発電効率の高い新機種との入れ替えなどで生じた中古のパネルを、点検の上で別の発電施設やオフグリッドで使用している事例があります。

また、豪雨で浸水したパワーコンディショナーに保険が適用され、太陽光パネルも交換されることとなり、交換で生じた中古パネルをリユースにまわした事例もあります。

オフグリッドに関しては、「オフグリッド生活のメリットや注意点!ソーラー発電のみのライフスタイルとは?」にて解説しておりますので、ご参考にしてください。

パネルのリサイクルでは、太陽光パネルをガラスや金属などに分けて再利用するための技術が開発されています。

リサイクルとしても、現段階でいくつかの方法・技術が存在しています。

たとえば、外側のフレームを外した太陽光パネルをシュレッダーで粉砕してふるい選別にかけ、そこから有用資源を回収する技術です。

同様に、フレームを外した太陽光パネルから、加熱したナイフでカバーガラスとセル/EVAシートを分離し、そこから各種資源を回収する技術もあります。

しかし、いずれにしてもまだまだ十分な普及には至っていないのが現状です。

太陽光発電は比較的、普及して日の浅い技術であり、パネルの寿命も20年程度あることから、リユース・リサイクルに関して「円滑かつ効率的にリサイクル・適正処分がなされるような制度をできるだけ早期に導入すべき(環境省)」としていながらも、政府の対応としてもまだ検討の段階といえるでしょう。


太陽光パネルを廃棄する方法や、環境問題への影響についてお話しました。

太陽光パネルの寿命は20年~30年を想定していますが、入れ替えや天災による破損など、寿命を待たずに廃棄が必要となることもあります。

太陽光パネルにはさまざまな有害物質が含まれている上、取り扱い方法によっては感電する恐れもあります。そのため、廃棄する際には専門業者に依頼し、適正な処理を行ってもらうようにしましょう。

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